5月の新芽収穫後に遅れて伸びてきた新芽(=子)と、新茶収穫後に残った大柄な部分(=親)を一緒に収穫します。
これをこの辺りでは親子番茶(おやこばんちゃ)と呼んでいます。
矢印部分が新茶のときの刈り取り位置。
遅れて伸びてきた芽が良くわかります
写真:親子番茶焙じ(収穫:5月下旬~6月上旬)
その親子番茶を約180℃でゆっくりと炒ったもの。
朝宮の親子番茶は主に焙じ茶(ほうじ茶)に加工されます。
香ばしさに加えて甘味もあるので、朝にヤカンで煮立て農作業の合間に飲んだり、食事の合間など…ホットでもアイスでもいつでも飲むお茶として親しまれています。
他地域では収穫されないこともあるこの親子番茶ですが、新茶収穫後の慌ただしい中でも“わざわざ”収穫する価値あるお茶です。