煎茶《sencha》 

関西でも特に寒い地域とされる信楽。

 

その信楽の山奥・朝宮はさらに数℃気温が低く、5月中旬…日本各地ではすでに新茶が出回り賑わうころ、やっと朝宮のお茶は収穫期を迎え、早朝より山の谷間からお茶を収穫する機械の音が鳴り響きます。


収穫した新芽が運び込まれる茶工場では、それぞれの農家が手塩にかけ世話をし収穫した茶葉を丁寧に加工し、ときには深夜から明け方まで加工作業は続きます。

  

写真:一番茶(新茶)(収穫:5月中頃)

 朝宮茶の特徴として挙げられるのは、蒸しの浅さ。

 茶の風味を決める“蒸し”朝宮では茶葉を蒸す時間が短い【浅蒸し】

 が行われています。浅蒸しにすることで葉の形がしっかりと残り、

 やや黄みがかった水色となりますが、香り良いお茶となります。

 

 

当園の煎茶について

 

通常に販売されているお茶は、茶工場でできたお茶(荒茶:あらちゃ)に、より乾燥【火入れ作業】を加え、更に葉の大きさを揃えたり粉や茎を選別され整えられた状態で流通しています。

 

火入れをすることで青みが消え、甘味を引き出し、より保管のしやすい状態となるので、小売店などでは必ずと言ってよいほど火入れは行われています。

 

しかし新茶期は青々とした香りを、秋には落ち着いた香りと熟成された味のバランスを楽しむことができるのが荒茶の面白いところと考えておりますので、当園では荒茶のまま火入れをせず密封して冷蔵保管しています。

 

特別な加工をしない【荒茶】は、茶農家の個性がはっきりわかるお茶です。私たち茶農家は、荒茶でそれぞれの加工技術や茶の品質を評価し合います。

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昇龍園  

 

滋賀県甲賀市信楽町朝宮    
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